育児を楽しみながら日々を過ごす方法を教えてくれる「子育てコーチング」。
職場での人間関係を円滑にする方法を教えてくれる「コミュニケーション特化型コーチング」。
コーチングの種類もコーチの数も近年激増してきています。
しかし、こうしたコーチングを行っているコーチの中には、“資格取得者”と“無資格”のコーチの両方が存在しているのをご存知ですか。
無資格のコーチと聞くと、「それって違法じゃないの?」と思ってしまうのはもちろん、コーチとしての実力は大丈夫なのかと不安になってしまいますよね。
そもそもコーチングに資格は必要なのか、必要なら何の資格を取れば良いのか。
コーチングと資格の関係性について全く知らないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、コーチを選ぶ基準を知りたい方。
これからコーチを目指そうと考えている方に向けて、【コーチングに資格は必要なのか?】についてじっくり解説していきますよ!
有資格者の方が信頼感はあるよね!
コーチ業に資格は必要なのか?
まず、コーチという職業に資格は必要なのでしょうか。
冒頭でも少し触れていますが、【コーチを名乗る上で資格は不要】です。
例えばこれを読んでいる皆さんが、
急に明日から『私はコーチです』と自称してコーチングを行ったとしても罪に問われる心配は一切ありません。
もちろん「自称コーチ」が急に参入して収益を得られるほど甘い世界ではありません。
しかし、その一方で無資格でバッチリ「稼げるコーチ」として活躍している方が存在するのも確かです。
こうなると、結局コーチをする上で、資格は必要なのか不要なのかますます判らなくなってしまいそうです。
結論を言うと「コーチング業に資格は不要」ですが、
「コーチ業で収入を得たいなら“基本的には”資格を取得した方が良い」と言えます。
基本的には、とはどういうことなのかもう少し判りやすく解説していきますね。
基本的には資格を取得した方が良いとはいったい…?
信頼や実績があるなら資格が無くても成立してしまう
コーチング資格を持っていないにも関わらず、
多くの顧客を獲得し、コーチングで生計が成り立っている人は確かに存在します。
彼(彼女)らが「無資格のコーチ」なのにコーチング業で成功を収めているのには、ちゃんと理由があります。
その理由とは、資格が無くてもコーチ自身が強い魅力(集客力)を持っていることです。
例えば、以下のような強烈な実績や社会的信用です。
- 誰もが知っている一流企業の元社長
- 育児中の副業ビジネスで億を稼いだカリスマ的なママ
- 東大卒の現役心療内科医
コーチング技術があろうが無かろうが「この人からコーチングを受けたい!」と個人の魅力だけで集客できてしまう可能性があります。
ハードル高いですね~…。
コーチングを学ぶ目的は人それぞれですが、ビジネスとして収益を目的にしている人は多いはずです。
コーチングで収入を得ることが目的。
強い集客力さえあれば、無資格でもコーチング業で成功する可能性は確かにあると言えます。
しかし、コーチングとは技術です。
仮に無資格で順調に集客できたとしても、目標を引き出して効率よく達成へとサポートする確かなコーチング技術が無ければ顧客はいずれ離れていってしまいます。
コーチングの理論だけなら独学でも学べる
インパクトのある実績や肩書きを持ち、無資格なのに稼げるコーチとして活躍している人。
彼らは、何らかの方法で「コーチング技術」を自力で獲得しています。
コーチングは学術的に方法論が確立されているため、その技術を書籍や動画から独学で学ぶこと自体は難しいことではありません。
ただし、それはあくまでも「コーチング理論」を頭で理解するだけなら、という意味です。
以下は、全く似て非なるものです。
- コーチングの理論や実践方法を“頭で理解”すること。
- 実際に顧客と1対1でコーチングを実践する「技術」を使うこと
集客力が元からあるコーチは独学で得た知識だけではなく、実践によるトライ&エラーをくり返すことでコーチング技術を高めていくことが可能です。
これは誰にでもできることではありません。
「自分も独学でコーチングを学ぼう!」と、実績も肩書きも無い「普通の人」が同じことをやると99%失敗します。
その理由として最も大きいのが「コーチングの実践経験」の有無です。
独学でコーチングの知識を得ることは可能です。
友人や家族に協力してもらえばコーチングの実戦経験を積むことも可能に思えるかもしれません。
しかし「知らない相手と1対1でコーチングをする」のと、「見知った相手にコーチングをする」のとでは、得られる経験に天と地ほどの差が生じます。
見知った人なら、なんかこうゆるっとやれちゃいそうだもんね。
ましてや無資格でも売れているコーチたちは、しっかりと“報酬”が発生しているお客様を相手に行っています。
1回のコーチングに対する集中力と修正力は半端なものではありません。
実際にコーチングをやってみると判りますが、理論と技術は全く別モノです。
コーチングとは1対1の対話で成立するコミュニケーションでもあるため、相手が変われば臨機応変に対応を変えることが求められます。
例えば、以下のような事柄に気づくことは理論では難しいでしょう。
- 会話中に生じた相手の小さな変化
- 話題が変わったときにトーンが少し下がる(上がる)
- 視線やしぐさなど細かい部分での感情表現
これらは、数多くの実践を重ねるながらコーチ自身が“答え”を見つけていくものです。
独学でコーチングの理論は理解できても、実践経験なしでコーチング技術は向上しません。
これが「基本的には」と前置きした理由です。
0からコーチを目指すなら、実戦経験を積む機会にも恵まれるコーチング資格の取得が「最短ルート」となるのが一般的です。
・理論だけではコーチングはできず、実際の経験が重要です。
・資格を取る過程において、実践の機会が増えて成長しやすくなります。
誰でもコーチを名乗れるからこそ資格取得で信用を
資格が無くても、実績や輝かしい経歴が無くてもコーチを名乗ること自体は誰にでも出来てしまいます。
コーチを目指す人からすれば、門戸が広くて参入しやすい業界だと思えるかもしれません。
しかし、コーチングのサービスを購入するユーザーの気持ちになってみるとどうでしょうか?
自称プロコーチと名乗る人が多すぎる。
一体どのコーチなら信用できるのか、何を基準に選べば良いのか判りにくいのが今のコーチング業界でもあります。
コーチングは無形商材。
つまり手元に何か商品が残らないにも関わらず、その価格は決して安くはありません。
大切なお金をかけて自分の人生を良いものにしたい!と真剣に考えた時。
ユーザーはコーチ選びの段階から失敗したくないからこそ、真剣にコーチの見極めを行います。
このとき皆さんがコーチを探す立場だったら、どんな行動を取るでしょうか?
多くの人が“ソート機能”を使い、特定の条件でコーチの表示を絞るはずです。
もし検索の条件が「資格の有無」だったならば、無資格のコーチはこの時点で選ばれる候補から脱落してしまいます。
プロコーチとして誰かの役に立ちたい。
本気で一生の仕事にしたい。
そう強く思っていても、資格という信用が無ければスタートラインに立つことさえ出来ない可能性があるのです。
資格がないために、選考から外れちゃうのは悲しいね~。
コーチング資格を取る目的は「技術の習得」と「信用」のため
コーチング資格を持っているということは、何も知らない顧客がコーチ選びをするときの信用に繋がります。
しかし、実は資格自体に大きな効力はありません。
国家資格ではありませんし、そもそも一般の人はコーチング資格の種類はおろか、その資格がどんなものなのか?を知らないからです。
コーチングをピンポイントで知っている人自体がまだまだ少ないもんね
よく、「コーチングの資格を取得すればプロコーチとして食っていけますか?」と質問する人が居ますが、資格を取っても顧客が取れる訳ではないのです。
じゃあコーチング資格を取得してもあまり意味が無い?
いえいえ、コーチング資格を取得することには大きな意味と目的があります。
それは資格を取得することで、「確かなコーチング技術」が身に付くという点です。
最初から集客能力が高い人たちも、独学でコーチングを習得するのは少数派です。
大半が集客できているにも関わらずコーチング資格をわざわざ取得していることからもその重要度が判ります。
何らかの分野で成功した人だからこそ、確かなコーチング技術の習得がいかに重要な要素なのかに気付く。
そして、順序こそ逆ですが資格を取得するために行動を起こしているのです。
まとめると、以下です。
- コーチング業に資格は必須では無い
- コーチング資格を持っていると顧客の信用に繋がる
- コーチング資格を取得する大きな目的は”技術の習得”にある
コーチを目指すなら、信用されるためにも技術を習得するためにもコーチング資格は取るべきです。
また、コーチを選ぶときも無資格の“自称プロコーチ”ではなく、
資格を取得しているコーチを選ぶことで確かなコーチング技術を持っているコーチに出会いやすくなります。
結論、スクールには通った方が良さそうですね!
コーチング資格を取得する方法とは
前述の通り、コーチングの技術を習得するならコーチング資格を取得することが近道です。
そして、コーチング資格の取得は【コーチングスクール】に通うか【e-ラーニング】で資格取得ができる講座の受講などの方法があります。
スクールごとに定められたカリキュラムをこなし、課題をクリアして全過程を修了することで、プロコーチの認定資格が得られます。
コーチングスクール選びは予算と内容で決めよう!
コーチング資格を取得できるスクールは数多く存在しています。
繰り返しになりますが、コーチング資格とは「民間資格」。
どのスクールを選んだとしても、名目上は有資格者のプロコーチとして認定してもらえます。
極端な言い方をすれば「どこで取っても資格そのものの価値はあまり変わらない」といえるでしょう。
自分がコーチを探しているお客さんの立場だったらと考えてみてください。
- 〇〇プロコーチ認定資格取得
- △△認定プロ
と名称が異なる二人のコーチが居たとします。
「どっちもコーチング資格を持っているんだなぁ」としか思わないのではないでしょうか?
例えば空手で”私は黒帯です”と言われたら、なんとなく「あぁ、強いんだな」と思いますよね。
極真空手なのか、琉球空手なのか、など細かい部分まで気になるのは空手や格闘技に詳しい人だけ。
一般的な認識で言えば「空手の黒帯」の価値はあまり変わりません。
コーチングも同じで、プロコーチという肩書きがあればユーザー目線では「どちらも同じプロコーチ」。
資格の名称が違うことがコーチ選びの決め手になる可能性はほとんどありません。
これは本当にそうな気がしますね。(笑)
そのため、コーチングスクールを選ぶときは、自分の予算と学ぶ内容で決めることが重要です。
コーチングスクールの費用
コーチング資格が取れるスクールの費用は、30万円~100万円が相場です。
たっかくない!?
民間資格としては高額な部類で、期間も半年〜1年と取得までに長い時間がかかるスクールも少なくありません。
しかし高いお金と長い時間をかけても、取得できるコーチング資格自体に大差がないことを考えると、
「プロコーチという肩書き」だけが欲しい人には不向きな学び方かもしれません。
学習期間が長いコーチングスクールにも、もちろんメリットはあります。
例えば、以下のようなものです。
- 学ぶ過程で人脈を増やしたい
- 有名なプロコーチが講師や卒業生に居て知り合いになりたい。
明確な目的があるなら、高い授業料に見合う対価が期待できるかもしれません。
逆に、プロコーチ資格の取得だけが目的なら短期間のスクールやe-ラーニングでも問題はありません。
中には、最短1週間ほどでコーチング資格が取得可能というe-ラーニング学習システムもあります。
ただし、学習期間が極端に短く実践経験を積む機会がほとんど無いカリキュラムやサポートの場合は、
独学と同じように「知識だけのプロ」となってしまう危険性も。
安く早く資格を取ろうとするとコーチングの実戦経験が積みにくく、スクールに通うと高く時間がかかってしまう。
これが「プロコーチ資格を目指す上での問題」でした。
こうしたプロコーチを目指す人にとって、好ましくない環境を整備。
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FIRST COACHでは、座学だけでは身に付かない実践的なコーチング技術の習得。
資格取得だけでなくプロコーチとして集客する実践的な方法論の共有を目指しています。
「コーチを目指そう!」と考えている人にとって、スクールで資格を取得するための費用は先行投資です。
しかし高すぎる先行投資をした挙句、
大した意味を持たない「民間資格」だけが残り、コーチとして活躍できないという苦労を味わって欲しくはありません。
なるべく先行投資を抑え、その上で最大限の費用対効果をもたらす。
これこそが、FIRST COACHの目指すスクールの在り方であり、
良質なコーチが多く生まれることが業界全体のさらなる活性化に繋がると信じているのです。
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