直近、ビジネスシーンでのコーチング活用が広がっていますね。
1on1ミーティングなど、メンバーのモチベーションを高めるような場面で使われているようです。
一方で、以下のような課題を持っている方も多いでしょう。
- 1on1で何を話せばいいかわからない!
- メンバーのモチベーションを高める方法が知りたい!
初めて部下や後輩を持ち、マネジメントに関する知見がなければ、どう対応してよいか迷うこともしばしば。
今回は、コーチングを活用した1on1ミーティングの進め方を完全オープンにお伝えします。
ぜひ、業務の中にコーチング的な技術を取り入れてみてくださいね。
コーチング的な会話でメンバーのモチベーションをアップさせるぜ!
1on1ミーティングはGROWモデルを使うと上手くいく
文字であれこれと説明するより、動画で見た方が分かりやすいかと思いますので、
上記の動画を確認してみて下さい。
1on1ミーティングを行う時は、以下の流れで進めると効果的に目標設定から行動決定までが行えます。
- ラポールの形成
- Goal(ゴールの設定)
- Reality Check(現在地の確認)
- Options(手段の決定)
- Will(意思と行動確認)
GROWモデルは、コーチングにおいて非常によく使う質問のフレームワークです。
上記それぞれのイニシャルを取っており、G➔R➔O➔Wの順で質問を行っていくことで、
目標設定~行動決定を一気通貫で行えるというスグレモノです。
非常にざっくりと概要を記載すると、以下のように整理できます。
- Goal(ゴールの設定)…目標を設定するための質問を行う
- Reality check(現在地の確認)…目標に対しての現状を確認する質問を行う
- Options(手段の決定)…目標と現状のギャップを埋めるための行動を洗い出す質問を行う
- Will(意思と行動確認)…まず何をするかの質問を行う
目標を決め、現状を把握し、ギャップを埋めるための行動を洗い出し、今日から何をするか決める。
こういった流れとなっています。
コーチングやGROWモデルについてもっと詳しく知りたいという方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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それでは、このGROWモデルを紐解きながら1on1の進め方を細かく見てみてましょう。
1on1ミーティングの全体感
コーチング的な観点においては細かな技術が点在しているのですが、それらは一旦無視して問題ありません。
ファイルは以下からもダウンロードができるので、ぜひご利用ください。
以下、「ダウンロードする」ボタンからご利用が可能です。
※個人情報の入力は必要ありません。クリックするとファイルがダウンロードできます。
五感と感情など、よくわからない単語は一旦スキップでOK!
全体の流れとして、まずはラポールの形成によって緊張を解く。
そして、GROWモデルによって目標設定から行動創出までを行うとだけ把握しておけば問題ありません。
それぞれを見ていくと、「なるほど、こういう流れね」と理解できると思います。
1.ラポールの形成
分かりやすさ重視で言ってしまえば、アイスブレイクです。
まずは、相手が話しやすい環境を作っていきます。
聴く技術を用いたり、動きや話題の共通点を作って、相手が話しやすい状況を意図的に作りだしていきます。
「そういえば、前に●●さんが言ってたサウナ行ってみたよ!笑」
「あれめっちゃ良いね。すごい楽しかったわ。」
「全然アレなんだけど、最近●●さんがおすすめしてたラーメン屋行ってみてさ、豚骨がホント最高だね。笑」
ビジネス上の話でも、プライベートの話でも。ジャンルは問いません。
注意点は、相手の好きなことや話したいことにフォーカスする点です。
こちらの話したいことを好き放題に話すのではありません。
共通点を作るなどの会話を通じて、相手の表情から硬さが取れていればOKです!
ここで話しやすい雰囲気を作っておくと、後の目標設定や行動案が出やすくなりますね!
2.Goal(ゴールの設定)
相手が話しやすい状態になったら、GROWモデルを活用して、ゴールを設定します。
「今期の数値目標はいくらにしようか?」
「目標へ対して感じることはある?」
「●●さんは今後はどうなっていきたいと考えている?」
「目標を達成することで得られるものはなんだろう?」
「逆に目標達成を目指す中で失うものはなんだろう?」
「この目標に対して、●●さんの中で納得感はある?」
キモは、組織の中でのビジネス的目標と、個人のキャリア・ライフプランにおける目標とが紐づくことです。
「今後はどうなっていきたい?」→「この目標達成を目指す中で得られるものは?」のくだりは、
組織目標と個人目標の紐づけを意識しています。
組織の中での行動が、自分の人生においてプラスに寄与するとなれば、モチベーションも高まってきますよね。
ここでは、相手が活き活きとした顔で、ゴールを達成したいと思っている状態になっていればOKです!
「わたし、これ達成したらめっちゃ成長できるじゃん…!」状態ですね。
3.Reality Check(現在地の確認)
Reality Check(現在地の確認)では、目標と現在の距離感を明確にしていきます。
「目標達成につながる●●さんの資産(つよみ)には何がある?」
「目標達成の自信度は何点?その理由は?」
まずは、目標を達成するために使える資産(つよみ)の棚卸しをしていきましょう。
さらに、点数化によって、確実に目標達成できると自信がある状態を100点とした時に、今の自信度はどれくらいであるかを確認します。
これにより、目標と現在地にどれだけのギャップが有るのかを双方で認識。
ギャップを認識することで、「ではどうやったらこのギャップを埋められるのか?」へ思考をシフトすることが可能になります。
点数化することで直感的にギャップを認識しやすくしてるんだね~
4.Options(手段の決定)
Options(手段の決定)では、どんな手段を通してゴールを達成していくのかを決めていきます。
「目標を達成するための手段には何があるだろう?」
「資産を基にした、●●さんならではのやり方は?」
「目標達成をした未来の●●さんが、今の●●さんにアドバイスを送るとしたら?」
「挙げてもらった手段の中で、目標達成に最も寄与する手段は?」
「では、取り組みやすい手段は?」
「目標達成に寄与する手段、取り組みやすい手段、どちらから取り組んでいきたい?」
もし、クライアントが持つ独自の資産(つよみ)が分かっていれば、
「資産を生かした手段、●●さんならではの打ち手はありますか?」など、
資産を組み合わせた目標(ゴール)達成までの手段も明らかにします。
取り組みやすい手段も挙げることで、小さな成功体験が作りやすくなる
5.Will(意思と行動確認)
手段まで決定したら、決めた手段を細分化するように、最初のベイビーステップを決めていきましょう。
はじめの第一歩!というやつですね。
目標が大きければ大きいほど、行動は踏み出しにくいものです。
はじめの第一歩を超細かく分解してあげることで、人は行動しやすくなります。
ダイエットを始める!ということでいきなり断食はハードルが高いですよね?
まずは運動靴を玄関に置くところからはじめましょう、といったように、
行動を細かく砕くニュアンスです。
まとめ
あらためて、1on1ミーティングの効率的な進め方は以下でした。
- ラポールの形成…共通の話題等により、緊張をほぐす
- Goal(ゴールの設定)…目標を設定するための質問を行う
- Reality check(現在地の確認)…目標に対しての現状を確認する質問を行う
- Options(手段の決定)…目標と現状のギャップを埋めるための行動を洗い出す質問を行う
- Will(意思と行動確認)…まず何をするかの質問を行う
メンバーとのコミュニケーションや、1on1ミーティングに困っている方はぜひ活用してみてくださいね!
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